NO.5 平成13年6月9日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  いや〜、ほんとに田植えできなくなるんじゃないかとハラハラ ものでした。  それでもなんとか無事切り抜けて、ホッと一安心。  消費者の方々は有機栽培っていうと「安全」ってイメージがあ ると思いますけど、農家にとってはとっても「危険」なリスキー なものなんですよ。  誰かがいってました。「有機農業」ってのは「勇気」のいる農 業だって。今回は骨身にしみるほど実感。まったくもって農業っ てーのはスリリングな商売だなあ。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・農村の繋がり 【2】電気農場のお仕事帳・・土が変わった 【3】農縁日記・・・・・・・農村の広がり 【4】直売所のひとこと・・・今年産米の予約価格 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・農村の繋がり  苗箱で1650枚作ったうち1000枚以上が使えない状態。 正直言って青くなりました。なにせ今年一年の収入がこれにか かってるんですから。  もう、ありとあらゆるところに苗の調達をお願いしました。  それでもやっぱり頼りになるのはご近所の方々です。あちこち 声をかけてくださって、早く田植えが終わったところから少しず つ残った苗をいただくことが出来ました。  だんだん農業で生活していくことが出来なくなってきて、近所 同士の関わり合いも薄れて行きつつあるようですが、いざ、とい う時、集落内の繋がりってのがしっかりと根付いているんだなあ と感じます。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・土が変わった  無農薬栽培をしている田んぼの土は黒くてサラサラしている、 いわゆる黒ボク土壌。田んぼの土というよりは畑の土といった感 じの陸田です。だから生える雑草も谷地っぽいところに多いコナ ギよりもノビエなんかが多い。去年はこれをとりきれずに、だい ぶ種がこぼれました。  そこで今年は一回代かきしたあと、雑草の芽が出てきた頃にも う一回代かきをしました。すると根ごとかき回された雑草の根が 浮いてきます。  それが風下の田の縁にたまるんですが、よく見ると一緒にウキ クサがちらほらと見えます。陸田なのでこういった湿地の草を見 ることは今まで無かったのですが、有機栽培を始めて五年、だん だん土の質が変わってきたのかなと、ちょっとうれしい今日この 頃。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】農縁日記・・・・・・・農村の広がり  さすがに今回は調達しなければならない苗の量がハンパじゃあ ありません。ちょっと近所だけでは集めきれないかなと思い、集 落外にも苗の調達をお願いしました。  同じ市内といっても集落同士の繋がりといったものはけっこう 薄いものです。そこで力になってくれたのがネットワーク農縁の 面々。  あらゆる人脈を使って苗を探してくれました。  おかげでなんとか田植えを終えることが出来ました。  この組織は農村に不足しがちな集落と集落の繋がり、つまりは 広がりといったものを担うことの出来る、新しい農村の形かなっ て感じました。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・今年産米の予約価格  去年はササニシキを予定していたにもかかわらず、途中でひと めぼれにスイッチしてしまいましたが、今年は無事計画通り田植 えも終わりました。  そこで今年も特別価格での予約販売を行います。  有機栽培に関してはかなりリスクも大きいので、あまり価格を 引き下げることが出来ませんが、ほんのちょっとだけ安くさせて いただきました。  特別価格は8月末までの期間限定です。  詳細はホームページで。            *  *  *  田植えも終わりホッとしたのもつかの間、新しい仕事が山積み です。  それでも田植えが終われば、けっこう気持ち的にはのんびりで す。  田んぼにアイガモを放しました。その話はまた次回。                       〜よーすけどん             http://www.ic-net.or.jp/home/yo-w/