NO.8 平成13年7月29日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  暑くなりましたねえ。みなさん美味しいもの食べてますか?  うちでは今野菜が穫っても穫っても穫りきれないほどです。  ナスにキュウリ、トマト、ジャガイモ、カボチャ。肉の出番が ないくらい食卓は野菜だらけ。あああー、肉が食いたいよー。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・砂漠にオアシス 【2】電気農場のお仕事帳・・病気との闘い 【3】農縁日記・・・・・・・有機のお勉強 【4】直売所のひとこと・・・夏バテに 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・砂漠にオアシス  暗く長い梅雨が明けると新庄にも夏が来ます。暑いですよー、 新庄の夏は。  内陸部の盆地ですから、日中は鍋の底に居るみたいに熱気がむ んむんです。さらにアブラゼミの鳴き声が暑さに拍車をかけま す。もう仕事なんかやってられません。汗をかきながらスイカに かぶりつく毎日。  新庄の近くにはスイカの産地・尾花沢市があり、暑くなってく るとトラックの荷台にスイカを山積みして売りに来ます。  まさに砂漠にオアシスって感じ。スピーカーから流れる「あ〜 まくておいし〜い、おーばなざわスゥイカー」のだみ声が天使の 歌声に聞こえちゃいます。  早くかぶりつきたいよお。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・病気との闘い  新庄・最上の梅雨はきびしい。日照が極端に少なく、湿気が多 い。前半は低温、後半は高温と病原菌が繁殖するには最適な環境 です。  とくに今年の7月半ばからは風もなく、暖かい上に湿気がこも り、まるで病原菌を培養しているような天気が続きました。その ため葉イモチ病の被害がかなり出ました。  葉イモチ病の怖いところは、発病すると、穂イモチ病にも感染 しやすくなることです。  穂イモチ病は穂の付け根や穂の一部が枯れて、実が入らなくな る病気です。一度広がると農薬を使っても、なかなか止めること が出来ません。ひどい場合には収穫皆無ということもあります。  だから農家はこのイモチ病にはとくに神経を使います。  とくに有機栽培では農薬が一切使えませんから大変です。いく ら健康な稲を作ってもお天道さん相手では自分の無力さを感じる ばかり。  あとは8月の日照と高温が頼みの綱、お天道さんどうかよろし く。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】農縁日記・・・・・・・有機のお勉強  7月25,26日は有機稲作の勉強会が福島県相馬市でありま した。東北を中心に全国から農業者や関連業者の方々が集まりま した。  今回の勉強会は稲作のことだけではなく、農業に関連した環境 保護問題、有機米の流通問題など、多岐に渡った内容でなかなか 充実した勉強会でした。  稲作については、主に農薬を使わない除草技術について勉強し ました。といっても、すでに何回か耳にしたことのある技術ばか り。  たとえばノビエの除草技術。田植え直後から徹底した深水にす れば、ノビエは根っこが伸ばせず、15日ぐらいすると自然に浮 いてくるってんですけど・・・・。  浮いてくる、と信じてどんどんどんどん水を深くしてって、つ いに30日。浮いてきましぇ〜ん。  実際やって見ても、なかなか理屈通りにはいかないもんだな あ。 結局は田んぼで実際に勉強していくしかないんですよねえ。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・夏バテに  今年の夏は異常なほど暑いですね。  みなさん夏バテしていませんか?  夏バテ防止に雑穀などはいかがでしょうか。雑穀はビタミン、 ミネラル、食物繊維などが豊富で、ご飯と一緒に炊いて食べれ ば、手軽に必要な栄養が補給できますよ。  共同購入なんかも企画中です。            *  *  *  新庄・最上は夏がとっても暑いけど、秋が来るのも早いんです よね。秋のスイカはなんかもの悲しい。今のうちにスイカを心ゆ くまで食っておこう。                       〜よーすけどん             http://www.ic-net.or.jp/home/yo-w/