NO.18 平成14年2月21日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  いや〜、なんだかやっと春が来そうな雰囲気です。今年の雪は 多からず、少なからず、ちょうどいいってところでしたか。  そういえば昨年の春に立ち上げた会社の仕事が大忙しで、味噌 もド○○クも仕込んでいない。春が来る前に仕込みたいなあ。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・バイオマスってなんだ? 【2】電気農場のお仕事帳・・大豆畑トラストの話 【3】有機な日々・・・・・・地域通貨ってなんだ? 【4】直売所のひとこと・・・大豆もうちょっと・・ 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・バイオマスってなんだ?  今年の夏、新庄に早稲田大学のバイオマスセンターができま す。  バイオマスってなんだ??  ってことでその学習会に行って来ました。  で、ひと言でいうと自然エネルギーの有効利用。廃棄物なんか を微生物など自然の力を使って無駄なく利用するってことかな。  具体的には木くずなんかをペレットにして燃料に使う、あるい は発電に使う。植物からアルコールをつくり、車を走らせる。堆 肥やメタンガス、発酵食品なんかも広い意味ではその中に含まれ るのかな。  なんか、かなり範囲が広いみたいです。その中で、キーワード として印象に残ったのが「常温、常圧、低エネルギーの技術」っ てことです。  20世紀の技術ってのは「高温、高圧、高エネルギーの技術」 なんだそうです。遺伝子組み換えなんかもこの中に含まれます。  この技術は化石燃料など有限のエネルギーを大量に消費し、石 油が枯渇してしまえば、ハイおしまいです。  それに対してバイオマスの技術は、太陽のエネルギーなどによ り、無限に生成される自然エネルギーを効率よく利用しようとい う、まさしく地球に優しい21世紀型の技術って言えます。  って、たった一回の学習会でここまで言いきっていいのかな?  学習会はあと3回あります。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・大豆畑トラストの話  2月12日に東京で大豆畑トラスト運動交流集会がありまし た。今年は副業の炭焼きが忙しくて参加することができませんで した。  そんなわけでこの会に参加してきた「ネットワーク農縁」のメ ンバーの報告を一部転載します。 ●2/12大豆畑トラスト運動交流会報告 1)全国で大豆畑トラスト運動を行なっている人達が東京にあつ   まった。 2)約120名の参加で、大豆を使った様々な料理が、出品され   たが、真心がこもったとても美味しくて、工夫されたものが   多く、楽しい雰囲気だった。 3)「ファーストフードからスローフードへ」がテーマで、伝統   食の掘り起こしと新たな発見ースローフードの再発見の意味   は、新鮮だった。        〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 6●トラスト運動の最近の特徴 *アメリカの大豆作付の68%が遺伝子組替え大豆になってい  る。モンサント社のラウンドアップ・レディー大豆。日本は大  豆を96%輸入しておりそのうち75%は、アメリカから輸  入。したがって日本の台所の約50%の大豆製品は遺伝子組替  え食品。食用油はほぼ100%遺伝子組替え。  2001年度、世界的に輸出、輸入とも遺伝子組替え大豆は増  えている。  一つの品種・モンサント社のラウンドアップ・レディーの一人  勝ちになっている。 *世界の大豆作付の97%は、アメリカとアルゼンティン。 *日本国内の農民が、2001年度、9ヶ所で、モンサント社の  ラウンドアップ・レディー大豆(遺伝子組替え)の作付をして  いる。 *大豆畑トラストは2001年度は、48ヶ所、4000人が参  加。しかしそれらは、遺伝子組替え食品入らないキャンペーン  が、コンタクトしているところで実際には、それ以外のところ  でトラストは勝手に増えている。 *水田トラストは、新庄から、茨城、鴨川、・・と増えている。 *北海道では小麦トラストがはじまった。 *商店街では、トラスト運動と豆腐屋さんを結ぶ動きが出てい  る。 *農業地域全体をトラストしようという考えが出てきている。  〜ここまで〜  何でもかんでもトラストしようって考えもどうかと思うのだけ れど・・・。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】有機な日々・・・・・・地域通貨ってなんだ?  このあいだ「ネットワーク農縁」の集会がありました。  今回の参加者は地元新庄の会員に加えて、東京側の代表者数 名、それからゲストとして「NAM」という団体の方が3名、た またま新庄に来ていた和歌山県の果樹農家の方一名。  例によってケンケンガクガク。あれやこれや議論が飛び交って 尽きることがない。  そんな中、今回の議題の一つに地域通貨ってのがありました。  最近テレビなんかで時々目にするんですが、話を聞いたら、な んだかますますこんがらがってきました。  地域通貨ってえから一定の地域内だけで使う物かと思っていた ら、必ずしもそうとは限らないらしい。  地域通貨のは貨幣的な面と非貨幣的な面があるらしい。一般の 貨幣は、あるだけで利子を生み出したり投資の対象になったり と、自己増殖を繰り返しやがて破綻する。それに対して地域通貨 は利子の付かないか、あるいは目減りする、使わなければまった く意味のない道具としての貨幣。(まったく個人的な解釈、間 違ってたらゴメンナサイ)そんなわけでインフレに強いらしい。  一方非貨幣的な面。これがよくワカラン!  テレビではパソコンを教えてもらったり、車に乗せてもらった りした時に地域通貨で支払ったりしているところがでてくるが、 あれがそうか?  つまり通常お金を支払わないようなことに使うのが地域通 貨?? これって子供が親に対して渡す「お使いチケット」と どー違うの???  この二つの面がどーも私のノーミソでは一つのものとして理解 できない。  実際使ってみなけりゃ、わからないのかな? 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・大豆もうちょっと・・  すみませーん。大豆のほう、まだ農協から仕上がってきませー ん。  ご予約されている方、本当の申し訳ありません。もうしばらく お待ち下さい。            *  *  *  今は会社の仕事の他に、地元の稲作部会の総会の準備で昼も夜 も大忙し。3月に入れば少しは余裕ができるかな。  それでもすぐに春の準備にかからなければならないなあ。  さて今年はなにを植えようか。                       〜よーすけどん             http://www.ic-net.or.jp/home/yo-w/