NO.27 平成14年10月21日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  稲刈りが終わったと思ったら、いきなりどっぷりと秋になって しまいました。寒いです。  うちの庭ではイチジクがどんどん熟しはじめています。でも、 あとちょっとしたら食おうと思っていると、鳥に先を越されてし まいます。さすが奴らは食べるタイミングを心得たものです。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・秋の温泉 【2】電気農場のお仕事帳・・天気に泣かされた 【3】有機な日々・・・・・・責任感は 【4】直売所のひとこと・・・新米発売しました 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・秋の温泉  後半ちょっと雨にたたられましたが、まあ順調に10月の2週 目で稲刈りが終わりました。で、その週末には「最上産業祭 り」ってのがあって、最上地方の農協や生産団体、その他地元企 業なんかが出店を出したり、いろんなイベントをやったりするん です。毎年沖縄物産展で泡盛を買うのが恒例になってたんです が、今年は稲刈りの後かたづけが忙しくて、行きそびれてしまい ました。  だからって訳じゃあないんですが、次の月曜日、オートバイで 温泉に行って来ました。  温泉といえば山形県は温泉王国。全市町村に温泉が湧いていま す。それでもなぜか地元の温泉にはあんまり行きませんね。行く のはもっぱら県境を越えて秋田県の方。そんなわけで今回も行き つけの泥湯温泉に行って来した。  ほんっとに山の中に三軒の宿と小さな食堂と売店だけのひなび た温泉です。それでも連休って事もあって、まあ、人の多いこ と、多いこと。しばらく来てなかったら、新しい露天風呂ができ てたりして。そんなにぎやかな中、いつもの通り、昔からある露 天風呂の方にの〜〜んびりとつかってきました。  川のせせらぎと秋の風に揺れる木々のざわめき、山肌を吹き抜 ける冷たい風に枯れ葉がひらりと舞ったりして、さらにその風が 温泉でほてった肌をひんやりと撫でる。いやはや、何とも心地よ い。命の洗濯とはまさにこのこと。  それでも紅葉は今ひとつでしたねえ。去年の10月23日発行 のメルマガを見返すと、22日、ちょうど紅葉真っ盛りの時に いってますね。今年はタイミング外してしまったか。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・天気に泣かされた  稲刈りが終わり、今はこまごまとした仕事をいろいろやってま す。  今年はほんとに、春から天候に泣かされっぱなしでした。  3月後半からのぽかぽか陽気。仕事がはかどるなあ、と思って いたけど、これが害虫の繁殖を旺盛にしたんじゃないのかなあ。 特にイネミズゾウムシにはまいった。被害のあった田んぼはスズ メの涙程度の収穫しかありませんでした。  それからカメムシ。いつもの年だと早生のあきたこまちやヒメ ノモチに被害が多いんですが、今年はなぜか晩生のササニシキが やられました。これも天候のせいでカメムシの生育時期がずれた からじゃあないのかな。  さらには6月はじめからの低温&雨不足で雑穀はなかなか芽が 出ず、どんどん雑草に埋もれていきました。  8月の長雨で仕事は遅れて遊びにも行けない。  おしまいはこの間の台風、稲や大豆がみんな倒れてしまいまし た。  今更ながらですが、ほんっとに農業って難しいなあ。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】有機な日々・・・・・・責任感は  無登録農薬が問題になってますねえ。  うちの最上地方は果樹農家が少なく、あまり話題にはなりませ んが、やっぱり果樹農家の多いほかの地域は深刻みたいですね。  果樹なんかは見た目が重要で、いいものを作ろうとすればする ほど農薬の使用量が増えてしまうんでしょう。  確かにかじったら中から虫がでてきた、なんてのはイヤですか らねえ。  話を聞いてみると、一生懸命取り組んでいる農家の方がこうい うものを使ってしまっている、なんて話もありました。  こういった人たちは無責任にそういったものを使っているわけ ではなく、むしろ責任感から使ってしまったって事じゃあないん でしょうか。ただしその責任感が向いているのは食べる人たちに 対してではなく、流通の方に対して向いているというのが現状 じゃないんでしょうか。  とにかく生産現場では「食べ物」を作っているという意識が低 いと思います。たしかに農薬が必要な場面もあります。しかし食 べ物を作っているという意識を常にどこかに持っているならば発 ガン性があって正規のルートでは手に入らない農薬を使う、なん て事はなくなると思います。  それは難しいことだろうか? 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・新米発売しました  お待たせしましたあ。今年の、苦労に苦労を重ねて出来上がっ た新米、とうとう発売までこぎつけましたぁ。今年はここにこぎ つけるまで何度涙こぼしたことか。ナンチッテ。まあ、なんだか んだいわずに、とにかく食べてみてください。  それから昨年産米の在庫が少しあるので、二〜三割引で販売し ています。こちらもよろしく。            *  *  *  寒い、寒い、冬みたい。日暮れも早いし、仕事する気がぜんぜ ん無い。コレジャイカンナ。でも寒い。早くコタツ出そうっと。                       〜よーすけどん              http://www5.tok2.com/home/yo2/