NO.28 平成14年12月3日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  どうなっちゃったんでしょうかねえ今年の天気は。10月末か ら雪ですよ。それも20cmも積もっちゃったんですから。と 思ったら見る影もなく消えてしまいました。  これもエルニーニョの影響でしょうか?来年は冷夏になると いった声もチラホラ。みんな食糧の確保は大丈夫か?    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・新庄生活・東京生活 【2】電気農場のお仕事帳・・まだまだ天気に泣かされる 【3】有機な日々・・・・・・バイオマスは重労働? 【4】直売所のひとこと・・・お客様への手紙 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・新庄生活・東京生活  11月30日、12月1日と東京へ行って来ました。  一日目は環境問題に取り組む若者によるNGO「アシードジャ パン」の収穫祭。二日目は私の参加する生産者&消費者グループ 「ネットワーク農縁」の収穫祭でした。  一日目は大学生を中心とした若い人たち、二日目はそこそこ年 齢を重ねた人たちとの交流でした。  特に若い人たちとのディスカッションが、刺激的でした。  農業や環境についての突っ込んだ部分よりも、お互いすでに前 提として話している部分にズレがあって、一番素朴な根本的な部 分で「へぇ〜、そうなの」って感じで、目からウロコの落ちる思 いでした。  そこそこ年齢を重ねた人たちとの交流は、話される言葉に何と も生活感がにじみ出ていて、特に昨今の無登録農薬問題について の話など、消費者の生の声を聞くことができて勉強になりまし た。  新庄の農家では一日三食お米のご飯に自家産の野菜のみそ汁や 漬け物がごく当たり前のふつう食事で、ファストフードとか外食 は特別な食事です。その一方、都会ではそれらがふつうの食事の 一部となっている。それが日常生活で当たり前のこととなって る。パンがふつうの食事になっている生活なんて、あたしゃ想像 できませんわい。  この感覚の違いって頭で解っているつもりになっていても、実 際その場所の日常にふれてみないと、実感としてわからないもの ですね。  考えていることとか、伝えたい事って、文章に置き換えること ができるから、ネット上でも知ることができます。だけども、そ の土台となった日常生活とか、時間の積み重ね、大げさに言えば 歴史とか、その場に行ってその人に会って話してみないと、解ら ないんですよね。  今回の収穫祭はそういった意味で大きな収穫でした。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・まだまだ天気に泣かされる  この雪には参ったねえ。10月の末から雨が雪に変わり、紅葉 も十分色づかないうちに一面雪景色。広葉樹なんかは、葉っぱの 上に積もった雪の重みで枝が折れていってしまう。  そんなわけでゼンゼン大豆が刈れません。仕事であちこちま わったら、新庄だけじゃなく村山や、庄内地方までほとんど刈ら れずに残っている始末。新聞によれば秋田県も6割方残っている そう。  うちの方は農薬使わずに栽培できる大豆の適地、なんて思って いたら、こんな落とし穴があるとは・・・。  今は雪も一段落し、白い大地の上に落葉が始まったという、な んだかちぐはぐな感じ。そんなわけで根雪は遅くなるんじゃない かとの予想。まだ刈り取るチャンスがあるかな。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】有機な日々・・・・・・バイオマスは重労働?  そんなわけでうちの仕事ができないんで、会社(新庄最上有機 農業者協会)の仕事しています。これ仕事と言っていいのかな あ?  最上地方の遊休農地でスイートソルガム(サトウキビの一種) を栽培し、それからアルコールを作って公用車の燃料にしようっ て試み。  壮大な計画ではあるんですが、なにせ予算の乏しい試験段階。 手作業で刈り取りです。しかも10月の台風でみ〜んな横倒しに なった上この雪。畑一面スコップで除雪して、鎌で刈り取り、 葉っぱを取り除いてローラーで汁を搾る。  いやはやこの重労働。10リッターのアルコールを作るのに、 いったいどれだけの汗を流さなければならないのか・・・。  もちろん実用化となればこんな作業はしなくてもよくなるんで しょうが、それにしても環境に優しいって事は人にキビシー。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・お客様への手紙  いつも当店をご利用ありがとうございます。メールや振り込み 用紙の通信欄での一言、励みになります。それでも元来口べた で、その上筆無精。ちょっとした一行を書くのにもすんごい時間 がかかるんです。返事を出さなきゃなーと思いつつも、月日が過 ぎ、だしそびれてしまいます。こんな不精者の私ですが以後もよ ろしくお付き合い下さい。  年内にもう一号発行できるかな?            *  *  *  今回の東京行きでは押上の春慶寺さんに大変お世話になりまし た。人のつながりというものは、ほんとにありがたいもんです ね。感謝をこめて合掌。                       〜よーすけどん               http://www5.tok2.com/home/yo2/