NO.33 平成15年6月15日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  いや〜、前回からずいぶん時間がたってしまいました。目が回 るほど忙しい春があっという間に過ぎ、もう梅雨です。今最上は 植物の生長がすごいです。浸食というか、侵略といった感じ。  なるほど、これを見ていると人間なんぞ自然にかなうわけがね えって納得してしまいます。田んぼを見ると、おぉ〜雑草がいっ ぱい・・・・納得したくないなあ。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・わが家の畑 【2】電気農場のお仕事帳1・今年の育苗 【3】電気農場のお仕事帳2・アイガモ農法・死闘編 【4】有機な日々・・・・・・今年植えたのは 【5】直売所のひとこと・・・予約販売 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・わが家の畑  ここ最上地方は雪深く春が遅い。だから春先はあんまり地の野 菜なんか無い。田植えあたりからぼちぼちと畑に野菜が増えてき て、6月にはいるとやっと本番って感じです。  今家の畑に植わっていて、食卓に上っているのはまずオカヒジ キ。ゆでたのを辛子マヨネーズでバリバリいくとその食感がたま りません。これはそろそろ終わり。  今出始めなのがサヤエンドウ。こいつはほんとに初夏って香り がしますね。主にみそ汁で食べてます。  そしてダイコン。これが辛いのなんの。ヒーヒーいいながらダ イコンおろしで食べてます。  そろそろ食べ頃なのがなのがチンゲンサイとレタス。あとちょ っとなのが、キャベツ。  ナスやキュウリ、トマトなんかは今ちょうど花盛り。夏が楽し みです。  それから今イチゴがちょうど食べ頃。今年のイチゴはなんだか いつもの年より実りがいい。春、イネの種籾を漬けた「玄米アミ ノ酸液」を撒いたせいだろうか?  もうちょっとするとグミが実をつける。スグリも、そしてブル ーベリーも。  何気なく毎日過ごしているけれど、こうして文章にすると、ほ んっと豊かな生活をしてるって感じがするなあ。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳1・今年の育苗  非常に難しい無農薬での育苗。何ら解決策を見いだせないまま 今年も始まりました。  とりあえずは床土のpH調製。有機をやっている先輩は「たいし た影響はない」と言いますが、やはりpHが高いと病原菌が繁殖し やすいのは事実。酸性の強いピートモスを床土に混ぜてpHを下げ ました。  慣行米と減農薬のあきたこまちには立ち枯れ病防除剤で床土の 消毒を行いました。  その他いろいろな有機資材を試験的に使ってみました。  有機栽培のササニシキには青森ヒバから抽出したヒノキチオー ル。抗菌性があり、急性毒性のきわめて少ない天然物です。  減農薬のササニシキとあきたこまちの一部には、カニ殻の抽出 物でこれも抗菌性と植物の活性効果があるキトサン溶液。それと 玄米アミノ酸液。塩味の味醂って感じの玄米を発酵させた活性剤。 健康食品としても活用できるそうです。  いろいろ使ってみた結果、一番うまくいったのがヒノキチオー ルでした。その他の資材も使用方法、使用時期なども考えあわせ ると、なかなか使いにくい面もありましたが、何とか農薬を使わ ずに田植えに漕ぎつけました。  今年も1つハードルをクリアすることが出来ました。ほっ。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】電気農場のお仕事帳2・アイガモ農法・死闘編  アイガモが田んぼの除草をしてくれて人間は悠々やっていける はずなのに・・・・これがとんでもなく手間がかかる。  思えば一年目は近くのカモ屋さんに頼んだけどなかなかカモが 来なくて、田んぼは草ぼうぼう。二年目は田んぼに入れて2日目 でほとんどイタチに食べられた。去年はカモが弱くて次々と弱っ て死んでいく。今年こそは万全、と思って望んでみたら、なんと 思いも寄らぬ敵が!  去年まで見向きもしなかったカラスどもが、田んぼに入れたば かりのアイガモのヒナを次から次へとさらっていく。そして大胆 にも畦の上でバクバク食っている!これには参った。  去年はトンビに2,3羽やられただけで、田んぼの上にしっか り防鳥糸を張っておけば鳥対策は大丈夫と思っていたら・・・さ すが奴ら頭がいい。支柱の上にちょこんと止まって、ひょいと田 んぼの中に降りてくる。そんでカモをくわえて、またひょこひょ こ歩いていく。飛べそうなところを探して上手いこと糸をくぐり 抜ける。  強力な磁石。カラス避け用のカラスの死骸のおもちゃ。キラキ ラ光る鳥避けテープやCD-ROM。いろいろ試したけど、まったく効 果無し。恐るべしカラス!  結局は防鳥糸をそれこそ蜘蛛の巣みたいに張って、やっと被害 がなくなりました。  田んぼを見るたび思うのは「これ撤収するの、大変だああ」 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】有機な日々・・・・・・今年植えたのは  去年は悪天候により大豆が収穫不能という事態になってしまい かなりショックでしたが、今年もめげずに植えました。品種は例 年通りタチユタカです。  さらに雑穀のモチキビとモチアワ。去年の収穫からの自家採取 です。栽培圃場も5年目。連作障害とか出ないかチェックしない と。  さらに今年は南米原産の雑穀アマランサスと黒もちトウモロコ シを植えました。  それからブルーベリーを早生、中生、晩生品種と何本かずつ試 験的に植えてみました。本格的な果樹栽培にもチャレンジしてみ たいな。  ほんっと、栽培してみたいものがいっぱいあって収拾がつかな くなってしまいそう。  とにかく何とか作業できる範囲で止めておかなければ、体が参 ってしまう。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【5】直売所のひとこと・・・予約販売  平成15年産米のご予約受付をはじめました。ご注文はこちら から http://www.asahi-net.or.jp/~uk3y-wtnb/shop/yoyaku.htm ご予約いただいた方には米びつ用の防虫・防かび剤をプレゼント させていただきます。  それから平成13年産のあきたこまちとひとめぼれ、玄米30kg 各1袋ずつ残っています。一袋8400円。ご希望の方はメール でご注文下さい。            *  *  *  田植え後ずっと天気がよくて雑草の伸びも例年より早い。早く 田んぼの草取りをしなければ。  やだね〜、仕事のことばっかり考えてるよ。                       〜よーすけどん               http://www5.tok2.com/home/yo2/