NO.34 平成15年7月24日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  7月も後半。いや寒いです。毎日田んぼに入って草取り。お日 様が顔を出したときは汗がでるのに、、ちょっとでも雲に隠れる とほんとに寒い。すぅっと汗がひいていきます。  もうすぐ出穂。早く梅雨が明けてくれないと。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・あんまり知らない 【2】電気農場のお仕事帳・・田んぼの様子・畑の様子 【3】有機な日々・・・・・・遺伝子組み換え作物と農村 【4】直売所のひとこと・・・夏こそご飯を 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・あんまり知らない  7月19,20日、新庄大豆畑トラストの草取りツアーです。  東京から消費者会員の方々が畑の草取りに・・・初日はあいに くの雨、草取りは出来ません。そんなわけで地元観光に早変わり。 観光といっても、杉林を見たり、ダムを見たり、そして温泉。  しかしなんですなあ。あらためて思ったんですが、田舎者とし ては恥ずかしいぐらい地元を知らない。  最上地方は日本一クラスの巨木があふれるほどある森林の宝庫。 しかしどこにどんな木があるのかさっぱり知らない。  唯一観光地らしい「最上川の舟下り」なんて一度もいったこと がない。  さらには開拓村の三代目という事で、地元の歴史とか昔からの 習慣とかもさっぱり知らない。  たとえば葬式なんかも、私の地区はいろいろなところからの入 植者の集まりなので、最大公約数的でほんとに簡素。たまによそ の地区の法事なんかに行くと昔ながらのしきたりやらでビックリ することもしばしば。法事に限らず、昔ながらの田舎のしきたり ってけっこう残っているみたい。都会の人たちにあれこれ聞かれ てもさっぱりわからない。  さて、草取りツアー。2日目は朝まで雨が降ったものの徐々に 晴れ、畑も土があまり粘らない土で、無事草取りをすることが出 来ました。午前中だけだったので、わざわざ来た人たちには物足 りなかったかな。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・田んぼの様子・畑の様子  まずはアイガモ。残念ながら、健闘むなしく今年買ったヒナは すべてカラスに食べられてしまいました。去年のアイガモが6羽 のんびり畦の上で日向ぼっこをする日々。はぁ〜。  その他有機栽培ササニシキについては若干イネミズゾウムシの 被害があり、根っこを食われて生育停滞したところがありました が、急遽追肥をして何とか持ち直しました。  今年は肥料兼除草でクズ大豆に加え米ぬかを使ったのですが、 土質のせいかどうも米ぬかが上手く除草に働いてくれません。こ れはちょっと失敗だったな。  それにしても田植え後から6月中旬まで雨の少ない暖かい日が 続いたので田んぼの雑草の伸びの早いこと。草を取っても取って も追いつかない。秋、どうなることか。  減農薬米。あきたこまち、ササニシキとも好天のおかげを持っ て、未だイモチ病の防除無し。ただこちらも除草剤を使ったにも かかわらず雑草が多い。よって、部分的に機械で除草。コストオ ーバー。  大豆は順調。前半雨が少なかったからか、雑草は例年より少な い。中耕は2度で済むかも。  アマランサス。種の袋には丈1.5mくらいと書いてあったけ ど意外と伸びない。丈1m以下で花が咲き出した。土があわない のか??  キビ・アワは雑草に埋もれるところを、両親が草取りに入って くれた・・・・と喜んでいたら、その後除草剤を撒かれる。これ には参った。3年間農薬を使わずにいたのがすべてふいになって しまった。これはほんとにこたえた。  収穫作業はすべて手作業なだけに、これを収穫、販売してもは たして割に合うのか?  今年は自家採種分だけの収穫ににとどめるかどうするか検討中。 あー虚しい。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】有機な日々・・・・・・遺伝子組み換え作物と農村  7月7日の遺伝子組み換え作物に関する集会。後日ちゃんとま とめてHPに公開しようと思いますが、とりあえず、当日のメモ から幾つか。 ○遺伝子組み換えダイズ。国内の栽培計画20数ヶ所ほぼ阻止。 茨城県谷和原村で栽培されている。  シュマイザーさんの講演より ○農家が作物を作る権利より、特許権の方が強いのか?  カナダでは生命(作物)に対して特許を持つことが出来ない。 そこでモンサント社は種子に対しての特許権を主張。 ○モンサント社と農家の契約書  ・農家は自分の生産した種子を使えない。  ・農薬(ラウンドアップ)とセットでモンサント社から購入。  ・1haで40$のライセンス料を支払う(1年)。  ・契約内容を他に漏らしてはならない。等々 ○カナダにおいてモンサント社は警察組織を持っている。(モン サント・ポリス) ○モンサント社は1年の栽培契約でも3年間はすべての記録をチ ェックすることが出来る。 ○契約者は違反者を密告しなければならない。(密告者は革ジャ ケットをもらえる) ○遺伝子組み換え作物によって収量は上がり、品質が高くなり、 農薬の使用量が減ると説明されたが、現実にはすべて逆の結果 がでている。 ○GMは優性遺伝し、数年ですべて汚染される。 ○モンサント社はアメリカ、カナダで一般の農家と500〜60 0件の訴訟をしている。  天笠啓祐氏、星寛治氏、その他 ○イネにヒト遺伝子を組み込むことにより、糖尿病に効く米を開 発中。→ヒト遺伝子の共食いの問題は出ないか(BSEは飼料によ る牛の共食いから始まった)。 ○ある歯科医師の発表。永久歯の生えない子供が増えている。遺 伝子組み換え作物に使われる除草剤ラウンドアップの成分がそ の原因ではないか?(日本人の体に入る大豆・ナタネ(油も) の半分は遺伝子組み換えでラウンドアップを浴びている)  あくまで当日の集会の覚え書きですので、事実関係についての 責任は負いかねますので、念のため。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・夏こそご飯を  有機栽培米、無農薬3年以上の有機米はご予約分をのぞいて完 売です。現在は有機転換1年目の(転換期間中)有機栽培米の販 売に切り替わりました。  暑い夏はやっぱりご飯!どんなおかずとも合わせられるので、 栄養も食欲も工夫次第でバッチリ!こんな便利な食材はありませ ん。夏こそご飯を!            *  *  *  夏になると食卓に上るのは穫っても穫りきれないほどなるナス とキュウリ。毎日毎日これがメインディッシュ。秋ナスが美味い なんていうけれど、もうその頃にはナスなんて・・・。                       〜よーすけどん               http://www5.tok2.com/home/yo2/