NO.46 平成16年8月24日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  新庄はもう秋の気配が濃厚。ほんとに夏は「あっ」という間に吹 き飛んでいってしまいました。もっとスイカ食べたかったな。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・今年の夏は 【2】電気農場のお仕事帳・・空梅雨の後で 【3】有機な日々・・・・・・雑穀栽培 【4】直売所のひとこと・・・新米など準備状況 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・今年の夏は  空梅雨だぁ、と思っていたら梅雨の終わりにいきなり大雨が続き 肌寒い日が続きました。  それにしても今年の夏は暑かった。とても日中仕事はやってられ ないってことで、早朝から作業、午前中は11時頃まで、午後は暑 くてグテ〜っとなっていて、夕方からまた作業。夜、外はそれほど 暑くないんだけれど、家の中は日中ため込んだ熱のため、ぜんぜん 涼しくならない。寝付けない分、ながーい昼寝でカバーするといっ た毎日。おかげで生活のリズムがちょっと変。  お盆を過ぎたら突然涼しくなりました。夏は跡形もなくなりまし た。過ごしやすくなったけど、なかなか生活のリズムが戻らない。 困ったもんだ。  こういった激しい気象条件だったせいか、自家用に植えたスイー トコーンはほとんどまともな実を付けませんでした。一方、去年か ら植えている黒もちトウモロコシはまずまずの収穫。こういった古 い品種ってのは無くしゃちゃいけないですね。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・空梅雨の後で  二週間近く続いた大雨で、それまでおとなしかった畑の雑草が一 気に伸び始め、梅雨が明けた頃には作物が雑草の中に埋もれていま した。お天道さんの気まぐれですからどうしようもないんですが、 その後続いた真夏日の元、雑草処理の大変な事といったら。  大豆は畝間が雑草で埋まっていて、培土作業が大変。作業機に絡 まる雑草を手で取り除きながらの作業。普通なら半日ぐらいで終わ る作業が一週間もかかりました。  雑穀の方は取りきれないんで、刈り払い機で雑草をバリバリ刈り 倒しました。  田んぼの方は稲が穂作りにはいるので、草取りには入れません。 ここ数年で増えてきた雑草がタデです。稲の穂が出る頃からドンド ン伸びてきます。そんなにじゃまになる草じゃないけれど、もっと 増えてきたらこれも対策を考えなきゃならないかな。  その他田んぼの畦草刈り。小豆畑の草むしり。なんだかんだとけ っこう仕事があるもんで、いつの間にか夏も終わりです。  今年は稲の出穂が早かったので刈り取りも早まりそう。そろそろ 稲刈りの準備をしなければ。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】有機な日々・・・・・・雑穀栽培  先日、とある農機メーカーの取材を受けました。メーカーの広報 誌みたいなやつで、日本の食をテーマにしたコーナーがあって、雑 穀を取り上げるってんで産地の取材としてやってきたのでした。  産地といっても家だけでいくらか作っているだけなんで、「産地」 と言っていいのかどうか疑問もありますが…。  ところで最近は健康ブームに乗ってというか、雑穀もブームなん だそうです。「お米に変わる完全食」なんて勢いで雑穀をプッシュ している向きもありますが、違うんじゃないかなあ、と思うのです。  雑穀って結局は20世紀の大量生産、大量物流という流れの中で、 自然と淘汰されていったものじゃないですか。 生産性、作業性、効率の面ではどう逆立ちしても米や小麦にはかな いません。下手すれば鳥に全部食べられて収穫皆無なんてこともあ るし、台風とかが来れば茎がバリバリ折れてしまう。栄養が豊富と はいえ、絶対雑穀でなければならないといった必然性もありません。 大規模化、機械化して生産効率を上げようといった考えもあります が、ブームであおって、大量流通システムに雑穀を組み込もうとし てもかなり無理があるんじゃないかと思います。  それでも最近ではそういった大量生産・大量廃棄といった20世 紀的なシステムに対して、「循環型」といった考え方が出てきまし た。循環型社会とか循環型農業とか。有機農業というのもまさに循 環型を目指すもので、そういったしくみの中では価値観の多様性も 生まれてきて、淘汰されていった雑穀とか、古代米とか、「さわの はな」といったお米とかが生きてくる余地があるんじゃないかと思 います。  「多様性」です。食べ物も「甘さ・柔らかさ」一辺倒じゃなくて、 いろんなものがあっていいじゃないかな。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・新米など準備状況  今年は稲刈りが早まりそうですが、雑穀や豆類の収穫調整なども かぶってくるので、特別早く販売開始できるかはちょっとわかりま せん。ホームページで随時お知らせしていきたいと思います。  今年から栽培をはじめた「さわのはな」一度おためし下さいね。  ご要望が多数ありましたので小鳥や小動物用に殻剥き前の雑穀を 販売する事になりました。100g単位の量り売りとなります。また、 アワの穂も販売予定ですが、一様こちらも100gずつの量り売りの予 定ですが、なにせ「穂」ですからけっこうアバウトに考えています。 一本何グラムくらいだったろう? 細かいところは収穫が終わって からじゃないとはっきり決められませんね。            *  *  *  最近ちょっと悩んでいる事があったのですが…悩んで、悩んで、 悩んで……結論が出ました。  「無理スルナ・無理スルナ」  ダメ人間で何が悪い。                       〜よーすけどん               http://www5.tok2.com/home/yo2/ このメルマガの登録・解除はこちらから。 http://www5.tok2.com/home/yo2/mailm.htm