NO.54 平成17年5月10日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  一日仕事をして鏡を見ると顔が真っ赤。5月は紫外線がキツイ。  田植えが終わるころにはファーマーかサーファーかってぐらい黒 くなっているんだろうな。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・スイッチが 【2】電気農場のお仕事帳・・淡々と 【3】有機な日々・・・・・・情報 VS 地域性 【4】直売所のひとこと・・・今年のお米は 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・スイッチが  大雪のせいで、除雪作業に春からの仕事に向ける気力を全部使い 果たした感じです。雪解けも遅くて、冬から春の切り替えがないま んま春作業に入ってしまったので、いまだにお仕事モードのスイッ チが入っていません。いつの間にか種まきが終わって、いつの間に か肥料散布が終わって、いつの間にか田起こしが終わって、といっ た感じで、気が付いたらどんどん仕事が進んでいます。  そういえばいつもより桜が遅いなあ、なんて思っていたら、いつ の間にか全部散っていました。こんな状態だと、気が付いたらいつ の間にか稲刈りの時期だったなんて事になりそうな勢いです。  どこかできちんとスイッチを入れなければ。  ガッチリお酒飲みにでも行きますか。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・淡々と  まあ、そんなわけで、淡々と、ロボットのようにクールに的確に 仕事をこなしている(はず)訳です。  種まきの時期はほぼ例年通り、遅い雪解けのせいで、かたっぽで 除雪しながら、かたっぽで種まきのを準備するといったややこしい 仕事始めでした。 田んぼも雪のせいでなかなか乾かず。例年、四月中に終わる肥料散 布や畦塗り(←水が漏れないように機械で畦をガチンガチンに固め るのです)は5月にずれ込みました。それでも晴れの日が多く仕事 は順調に、淡々と進んでいます。牛のようにクールに的確に。  苗の生育も順調。体調も良好。なかなかいい感じの毎日です。  ただ気分が乗ってこない・・・。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】有機な日々・・・・・・情報 VS 地域性  この間農業新聞を読んでいたら、種籾のはなしが載っていて…。  栃木県の農家のはなしなんですけれども、普通種籾を塩水選など で選別した後、吸水させるため種まきまで水に浸けておきます。  普通20℃の水に5日ぐらい浸けておくのを、強い苗を作るため その農家では15℃の「冷水」に7日ぐらい浸けておくのだそうで す。  う〜む。こっちの方では15℃の水は冷水とはよばない。まして や平均水温が20℃などあり得ない。  もちろん機械を使えば出来るけれども、こちらでは普通に水槽に 水を張り、そのまま十日から二週間くらい浸けておくだけ。朝方は 5℃くらいまで下がるだろうか、氷が張る日もある。  偏った情報、言葉の感覚で「冷水に浸ける」って部分だけ仕入れ てしまうと、まったく違った結果になってしまう。  雑草対策もそう。気温、水温などにより、雑草の種の発芽時期が 違ってくるのだから、他の地域の情報をそのまま受け入れても上手 くはいかない。この辺が有機農業の難しいところ。  情報の取捨選択には地域性、土地柄が大きく関わってくるのです。 言葉の感覚の違いに気をつけなければ。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・今年のお米は  今年のお米の作付けは去年と同じです。予約受付は6月半ば頃か らの予定です。  雑穀、小豆、黒豆などに関しては収穫量が読めないので、今のと ころ予約の受付はしない予定です。  大豆は受け付けます。  詳細はまた後日。            *  *  *  映画『茶の味』のメイキングビデオ『色と形のはなし』がなかな かよい。  普通映画のメイキングというと、撮影現場の裏側を映したものだ が、このメイキングは監督の頭の中にあるものが、たくさんのスタ ッフの試行錯誤を経て、実物のものとして色や形を得、撮影に至る までを映し出した2時間半あまりのドキュメンタリーだ。  劇中使われる服の生地、色、デザイン。家の中にある小物の形、 質感。家、公園まで、何から何までゼロから作り出される。  試行錯誤の過程でくり返し語られる言葉が印象深い。  「たぶん正解はいくつもある。たどり着いたものを私たちは正解 とよぶ」                       〜よーすけどん               http://www5.tok2.com/home/yo2/ このメルマガの登録・解除はこちらから。 http://www5.tok2.com/home/yo2/mailm.htm