NO.63 平成18年2月23日号 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 〃       ◇ 農 村 ノ ス ス メ ◇        〃 〃                〜電気農場の日常より 〃 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃  どーも、ご機嫌いかが?よーすけどんです。生まれも育ちも山 形県新庄市。生粋の農村生活者であるワタクシが、農家の日常、 悪戦苦闘の有機農業の実態、その他農村生活の真実をリアルにお 伝えしていきます。            *  *  *  小鳥用のアワ穂の発送が終わって、ホッと一息。暖かい日が続い てなんだか毎日ぽーっとすごしています。    ※もくじ※ 【1】農村生活 新庄編・・・大雪のあとに 【2】電気農場のお仕事帳・・やっと 【3】有機な日々・・・・・・有機認証の今後は 【4】直売所のひとこと・・・雑穀・大豆 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【1】農村生活 新庄編・・・大雪のあとに  当初、去年の大雪ほどは積もらないかなと思っていたのが、いつ までもだらだら降り続いて、最終的には去年をちょっと上回るくら いの大雪になりました。2年連続で記録的な大雪とは参りました。  ずーっと真冬のまんまさっぱり春の兆しがないなと思っていたら、 2月も半ば頃から突然暖かくなってきました。冬の訪れも急ならば、 春も突然訪れたって感じです。日の光に映える奥羽山脈の美しい事! 毎日太陽は顔を出すし、雪もどんどん融けていってます。とはいえ、 記録的な大雪だったんで、雪が全部融けるのはまだまだ先です。  冬の間にやっておきたいと思っていた仕事がいっぱい残っている んだよなあ。もちろん屋内の仕事。  こう天気の良い日が続くと、まだ2月なのに、ついつい外に山積 みになっている雪の処理に精を出してしまう。いつもの年なら3月 の半ば頃からのんびり始めるんですけどね。  この分だと今年の春は例年以上に忙しくなるかも。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【2】電気農場のお仕事帳・・やっと  やっと大豆の選別作業をしました。去年の大豆はだいぶ水分を含 んだ状態で刈り取ったために、自然乾燥だと、すんごい時間がかか りました。加えて乾燥中にどんどん品質が落ちていく。選別作業で ふるい落とされた豆の多い事と言ったら!  だいぶ量は目減りしてしまいましたが、選別できただけめっけも んです。あと残っているのは黒豆の脱穀、選別。こっちは手作業。 でも量が少ないんでそんなに時間はかかりません。  そろそろ春の仕事の段取りなんかも考えなきゃなあ。時の経つの はほんと早い。  今年は有機の豆や雑穀なんかも、もうちょっと増やしたい。仲間 の力を借りて。  気持ちはだんだん春作業モードに。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【3】有機な日々・・・・・・有機認証の今後は  2月11日に仙台で行われた、有機JAS認証のための講習会に、地 元の仲間たち4人と行ってきました。  この春からJAS法が改正されて、有機認証についても改正されると いう事で、今まで認証を受けていた機関「民間稲作研究所」が新た に作った認証業務専門の「認証センター」で認証を受ける事になり ました。  民間稲作研究所は有機稲作の普及に取り組むNPO法人で、認証業務 もほとんどボランティア的な金額で運営してきたんですが、JAS法の 改正に伴って新たに「中間法人」という形で認証センターを立ち上 げたのでした。  法人ですからある程度の収益は確保せねばならず、認証料も値上 げされました。キビシー。  今回の改正の全体の印象としては「外国産の有機農産物を入れや すくする」ための改正、といった印象でした。  一方、国内の有機農産物生産に関しては、実際の生産管理、書類 作成など今まで以上に縛りが厳しくなります。生産現場の現実より、 流通の方を優先したって感じです。  さらに今までと違って認証機関はあくまで認証業務のみで、認証 に関するコンサルタント的な事や、有機農業に関するアドバイスな どはしてはいけない事になったのだそうです。  農家がこれから新たに有機認証に取り組むってのは実際ほぼ不可 能なんじゃないかって思いました。  今までは農林大臣が有機農産物を認証する。のを指定された認証 機関が代行する。といった形だったのが、これからは認証機関が自 分の権限で認証をするといった形になります。しかも法人として収 支が取れるところでなくてはなりません。  どうも今建築業界で起こっている問題が、何年か後、有機農業の 分野でも起こるんじゃないかって予感がします。  そうなったときに有機JASの価値ってのはどうなるのか?ほんとに この認証が必要かって疑問がますます大きくなってきました。でも、 一度やめたら、ほんとに二度と新たには取り組めそうもないので、 とりあえずはしばらく続けていくつもりでいます。  その上で、有機JASに頼らずに信頼を得られる手だてというのを考 えていきたいと思っています。  それにしても今回参加した面々を見てみると、平均年齢が60歳 を少し越えるくらいでしょうか。  10年後、日本の有機農業はどうなっているんだろう。 〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃〃 【4】直売所のひとこと・・・雑穀・大豆  大豆、いつもの豆よりだいぶ品質がよくないです。よって、今年 は2割引の1kg=400円で販売させていただくこととしました。  よくない豆はより分けて使ってください。ゴメンナサイ。  お手数ですが、よろしくお願いします。  近日発売開始です。  その他、黒豆、青豆、黒米を始め、各種雑穀類も販売中です。  モチキビ、とっくに準備は出来ているものの、生産者の今田さん から栽培履歴が届かない。  なにぶんスローな生活をしているんで、なかなか思うように事が 運びません。  もう少々お待ちを。            *  *  *  毎年言ってるけど、お米は今頃からが一番美味い。毎日、毎食つ くづく思います。  ただし、冬の間は運動量が少ないので、ちょこっと食べる量を減 らしています。体の肉が・・・。春にしっかり動き回れるように。                       〜よーすけどん               http://www5.tok2.com/home/yo2/ このメルマガの登録・解除はこちらから。 http://www5.tok2.com/home/yo2/mailm.htm