*平成十二年のごあいさつ*

 私が家で農業を始めたのは、地元の農業高校を卒業してすぐ、18歳の時でした。
 それから20代前半は「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ」と、気ばかりはやり、また、学校で教わることと実際の現場のギャップにとまどい、やることなすこと空回り。全くの時間の浪費といってもいいような状況でした。
 20代の半ば頃になり、少し考え方を変えてみました。
 もうちょっと気楽にいってみよう。無理せず、ほどほどに、自然体でいってみよう。
 これが良かったようで、農家の長男として必然だった農業というものを、一歩引いて見ることが出来るようになり、そこから農業に対しての新たな興味もわいてきました。そして自然の成り行きとして、有機農業というものに興味を抱くようになりました。
 最初は2.3の参考書だけを頼りに、全くの1人で見切り発車的に始めました。
 本格的に田んぼで無農薬栽培を始めた一年目。思いのほか上手くいき「なんだ、簡単じゃないか」と、高をくくったのが運の尽き。二年目、三年目と面積を増やすにつれ、雑草の繁茂、収量の低下、販売の問題といったことが次々とのしかかってきました。
 このHPを始めたのは、1人で始めたために、内にため込むしかなかった「こんなやり方でいいのだろうか」とか「間違った方向に行っていないだろうか」といった疑問や不安の発散であり、不特定多数の人々への問いかけでもありました。その過程で色々な人たちと出会い、平成十一年は新庄有機農業研鑚会の設立、大豆畑トラスト運動への参加と、新たな展開がありました。平成十二年も春から更に新たな展開がありそうです。
 ところで、私の目指す有機農業とは、単に有機無農薬栽培といった限定されたものではなく、有機的な農業のことであり、仕事が生活の中の一部となり、生活が仕事の一部分を担っている、そして、あくまでも無理をせず、自然体で、のんべんだらりんと、失礼、ゆったりと楽しく日々を過ごすための方法です。
 ということで、平成十二年もみなさんよろしくお願いします。

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