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*栽培管理・ホームページ制作*
わたなべ よーいち 専業農家 季節の味と昼寝を愛する男…それと温泉も |
ようこそこの農場においで下さいました。ここではお米や大豆、雑穀などの育っていく様子や季節の移り変わりをそのまんまご覧になれます。
ここ3年ほど国から有機農業推進のための補助金が出たりしたので、いろいろな講師の先生に来てもらって勉強したり、先進地に出向いて研修したりして、様々なノウハウを積み重ね、昨年は春の種播きから秋の収穫まで綿密な計画を組み、いざ田畑へと望んだのですが・・・・。
雪のまったく無い暖かな冬から計画が狂い始め、雨も降らず水不足で固く締まった土と悪戦苦闘し、空梅雨のあとには甚大な被害をもたらした豪雨に野菜畑は水没。そして暑い暑い秋。天候に振り回され続け右往左往した一年でした。
この地域の天候に合わせて考えたはずの栽培計画は、この年の天候によって崩れ去りました。
有機栽培を長く続けていると、できる限り自然の状態に近づけて、野生のままの植物のように育てたいという願望が大きくなってくるのですが、考えてみれば自然の中で育つ植物は年によってよく育ったり、育ちが悪かったりするのが普通で、果樹なんかも実が多く生る年と実の少ない年が交互に巡るのが自然なわけで、有機栽培を農業として続けていくためには、闇雲に自然に近づけるのが良いとは限らないってことに、今さら気付かされました。
今年は自然に寄りかかりすぎずに、冷静に現実を見据えながら田畑に向き合っていきたいと思っています。
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平成12年のごあいさつ
そういえばホームページを立ち上げてからもうすぐ20年です。当初はちゃんと説明していたのですが、いつからか存在が日常になってしまって、特に説明することはなくなっていました。
あらためて説明すると、『電気農場』は我が家の農場に付けた名前ではなく、ホームページを作るときに、何かタイトルを付けようと考えた名前です。
コンピューター管理されたオートメーション的なイメージを持たれる方もいるようですが、そうではありません。
当時はまだ有機農業も取り組み始めたばかりで、右も左もわからない状態でした。そこで自分の耕している田畑の状況や、作業の様子を当時はやり始めたバーチャルリアリティ感覚で体験してもらおうというのがコンセプトでした。
バーチャルリアリティといっても、パソコンを覚え始めたばかりの田舎の農家が作るのだから、敷居の低い、スケッチブックにエンピツ書きのような手作り感のあるページにしようということで「バーチャル」とか「サイバー」とかではなく、もっとレトロな感じで「電気」としました。『電気ブラン』とか、『電気羊』、『電気栗鼠』みたいなイメージです。
まあ、ディックの『電気羊』とオーウェルの『動物農場』からいただいたといったうわさも・・・・。
(2018年1月)
米あまり、価格の低迷などきびしい農業情勢のが続く中、今農家には「売れる米」を作れとの指導がなされています。
「売れる米」とは有名銘柄米や有機栽培、減農薬栽培などの商品として価値のある米のことです。そして実際、農家でも「売れる米」を作ろうと一所懸命です。しかし時々この「売れる米」が「売るための米」に聞こえてしまいます。自分たちは「食べるための米」では無く「売るための商品」を作っているのではないか、あるいは作らされているのではないかと思えてきます。
この農場では「売るための」米ではなく「食べるための」米を作っています。
(1998年7月)
●http://www.denkinojo.com/