*平成十九年のごあいさつ*

 人と人のコミュニケーションってのは難しいですね。いろんな人との出会いの中で、自分の思いを伝えること、それを共有していくことの難しさを痛感します。
 こういった仕事を今まで続けてきて、最近とくに感じるのは都市と農村の考え方のズレみたいなものです。
 同じテーマ、同じ問題意識を持っていたとしても、都市生活を基準に考えを組み立てるのと、農村の生活を基準に考えを組み立てるのとでは、同じ結論に見えてもなんだかどこかが違っていて歯がゆい感じがします。
 とくに、昔実際に生の農の現場に触れたことのある50代、60代の方々に比べて、イベント化され、それ用に準備された農村しか知らない若い世代と交流すると強く感じます。
 時々このHPを見た方に「面白い」といわれることがありますが、自分の思っていることが本当に伝わっているのだろうかと不安になります。南の国のリゾート暮らしと同じレベルの認識なんじゃなかろうかって思ってしまうときもあります。
 農家の生活ってのは国民の食糧生産そのものであり、皆さんの日常生活とリアルに繋がっているものなのです。
 実際にお米や農産物を買ってくださっている方たちとは、いろんなやり取りの中で、その辺わかって頂けているように感じるのですが、それ以外の人たちにそういったリアルなところを、どうしたらちゃんと伝えられるだろうかなと、今までと違ったアプローチも必要かなと、この一年はそんなことを少し考えていこうかなって思ってます。
 
 昨年はヘビーなパンチの連打で、立っているのがやっとの状態。後半はなんだかヌケガラみたいになっちゃいました。
 それでもそろそろフットワークを刻まないとT.K.Oってことになっちゃいます。軽く、動き出してみますか。

(2007年1月)

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